DTPデザイナーになるには
単純に、卓越したデザイン力があればいいかといえば、それは違います。根底に「DTPが面白い」「DTPにやりがいを感じる」「優秀なデザイナーになりたい」「優れたデザインを世に出したい」といった強い想いがあるかどうかが重要で、それがないのであれば、違う職種を選んだ方がよいでしょう。
即戦力も求められる業種ですので、実務経験者、もしくは美大や専門学校を出た人が優遇されるケースは多いですが、反面、独学でデザインやDTPに関する知識を学び、持ち込んだ作品が評価されたり、意欲を買われたりすることで、採用となることもあります。
ただし、志願者も多い業種のため、かなりの努力は必要とされます。さらに年齢や学歴があまり反映されないので、給与も最低額からのスタートと考えた方がよく、それでもDTPデザインに従事したいという意思が必要です。
インターネットが普及した現在、かつての紙媒体をメインとしたデザイン業界は、WEBにも広がり、WEBデザイナーからDTPデザイナーへ転身する、または逆のケースもよく見受けられます。
WEBデザイン系はまだ需要も多く、DTPデザインよりは比較的参入しやすいことから、まずはWEBのデザインから入って学び、実務経験を得た上で、改めてDTPデザイナーとして挑戦するというのも方法の一つです。
ただし、WEBと紙媒体では、同じデザイン業でありながらも、技術や表現のしかた、作業の進め方においても差異はありますので、その点はよく理解しておくべきでしょう。